誰より何が大切

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人は情報を受け取る時、「何を言ったのか」より「誰が言ったのか」を重視する傾向があります。
たとえば、Wというサプリメントがあったとします。
白衣を着た中年男性に「Wは健康に悪いからやめたほうがいい」と言われるのと、
Tシャツにジーンズ、金髪姿の若者に「Wは健康にいいからどんどん摂取したほうがいい」と言われるのとでは、
あなたはどちらを信じますか?
おそらく白衣を着た中年男性の言葉を信じるでしょう。
企業がこぞってカリスマ経営者や人気タレントを高額のギャラを払ってまで広告塔として起用するのも、
「誰が言ったか」を重視する人がいかに多いかを示しています。
これは仕事も同じです。
社会の中には必ず意見が通る人がいます。
自分の意見の根拠を常にしっかり示せる信頼度の高い人のほかに、地位の高い役職の人、
声の大きな自己主張の強い人、言葉が巧みな人、立ち回りの上手な人たちも、該当するかもしれません。
しかし、「誰が言ったか」を重視しすぎるのは非常に危険です。
もう1つ例を挙げるとするなら、
作業手順をより効果的に変えるためのミーティングがあったとします。
基本的には現状の手順を踏襲して一部を変更するという内容のA案と、
手順を大幅に組み替えるという内容のB案を検討することになりました。
ベテラン社員の提案であるA案を強く支持したのはC課長でした。
「作業手順を大幅に組み替えると何人かの社員が不慣れな仕事をすることになるうえ、混乱が生じるからA案が良い」
一方B案は、若手契約社員Dさんの提案でした。
一部の若手社員は「B案がいいのでは」と思っているとします。それを恐る恐る口にすると、
結局、「課長が言っているのだからA案が妥当ではないか」という雰囲気になり、
A案を提出することになりました。
ミーティングの翌日、提出先の人はC課長になぜA案なのか。
B案なら作業時間を25%減らすこともできるし、余剰人員も出る。
この時、提出先の人は、何を見ているでしょう。
誰が言ったかより、何を言ったかを重視していると思います。
「誰が言ったか」に囚われてしまうと、常に同じ人の意見が優先されるなど、
意見が偏ってしまい、正しい判断ができなくなってしまう恐れがあります。
判断を誤ると正しい状態に戻すのに、余計な時間と手間が生じます。
仕事が早く終わる人は、「何を言ったのか」、発言の内容を重視します。
「この人は経験が浅いからダメ」「あの人は論理的ではないからダメ」と切り捨てるのではなく、
いい意見ならどんどん取り入れるのです。
いいアイデアは、誰が持っているかわかりません。
そこに、経験や年齢、人格は必ずしも関係ありません。
普段どんなパフォーマンスが悪い人が言ったことでも、内容がよければ採用する。
それが仕事の効率をアップし、時間短縮を実現するコツの1つです。


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